「進化人類学」は歴史じゃない。「人間」を学ぶ学問だ。
すっかり「サピエンス全史」上巻にハマってしまった。
それから「進化人類学」をにどっぷりハマっているわけだが、「進化人類学」って書くと人間の進化を研究する考古学的なものに感じるかもしれない。
もちろんそういった側面もあるが、
なによりも醍醐味は「進化心理学」など、現代にも応用できる学問だ。
進化人類学は以下2つの前提から成り立っている。
●30万年前から現代まで、人間は身体的にはほとんど進化していない
●30万年前から5000年前まで、人間はほとんど同じ生活をしていた。
つまり、人間の体や本能は「狩猟民族」だった頃の生活を浮き彫りにすることで想像できるわけだ。
例えば、こんなものがあたります。
●夜になると眠たくなるのはなぜ?
ー人間は昼間に活動する小さな動物や、主に虫や植物を採集していたため。
●兄弟や従兄弟同士での結婚や恋愛が少ないのはなぜ?
ー近親配合を避けるため、幼少期を共に過ごした個体と子どもを作らないようにしているため。(幼稚園の頃の同級生との結婚も少ないですよね?)
進化人類学系で皆さんの生活に役立ちそうな本ですとこちらがおすすめです。
進化人類学の一般的な内容を知りたい方へ
橘玲「言ってはいけない」
●不都合な事実ーなぜ、幼児虐待が起きる?それはDNAに組み込まれているから。等
女性にお困りの方へ。(恋愛)
藤沢数希「ぼくは愛を証明しようと思う。」
●セックスしてないイケメンとたくさんセックスしているブサイク、両方を見てきた雌は同じ空間に入れたとき、「たくさんセックスしてるブサイク」を選ぶ。
子育てでお困りの方へ(教育)
ジュディス・ハリス「子育ての大誤解」
●子どもは親の言うことは聞かないのに、数歳離れた子どもの言うことは聞く。それはなぜか?石器時代において、子育ては同じ子供の役割だったからだ。
子育ての大誤解〔新版〕上――重要なのは親じゃない (ハヤカワ文庫NF)
- 作者: ジュディス・リッチ・ハリス,橘玲,石田理恵
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2017/08/24
- メディア: 文庫
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