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9/6 発売直前! 「ホモ・デウス」それは「サピエンス全史」から、未来へ

2016年発売するや否や、大ヒットとなった「サピエンス全史」

その作者ユヴァル・ノア・ハラリの次巻、「ホモ・デウス」が9/6発売する!

 

電子本も含めて、同時発売なので是非、読んでほしい。

「サピエンス全史」が人間の過去を綴った「全人類の歴史(過去)」の最新版であれば、

「ホモ・デウス」はこれからの「人類の進化(未来)」を見通した最新の書籍となっている。

 

ホモ・デウス 上下合本版 テクノロジーとサピエンスの未来

ホモ・デウス 上下合本版 テクノロジーとサピエンスの未来

 

 

と、鼻息を荒くしても、そもそも「サピエンス全史」に乗り遅れた方や、「ホモ・デウス」が難しそうと思っているあなたに「今からでもわかるユヴァル・ノア・ハラリ」的なこの記事をお送りしたい。

 

自分で文字情報でまとめるよりかは、理解の手助けとなるいくつかのサイトをまとめるという形式でお送りする。

 

 

1「サピエンス全史」

 

爆発的ヒットとなったサピエンス全史はこちらだ。

上下巻セットでボリュームがあるが、私は勢いよく読めた。

サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福

サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福

 

 

圧倒的におもしろい!

特に前半がおもしろい!

ということで、まずは前半を楽しむために、「サピエンス全史」の上巻部分について触れているこの動画を紹介。

 

以下、ポイントをまとめて

 

「サピエンス全史」のポイント

〇認知革命(7万年前から3万年前)

 ・目の前のことだけではなく、未来や存在しない概念(=虚構)を考えられるようになった。

 ・そのことにより、実際に目にしていないことも伝達可能になった。

       また、そのことにより、情報や知識を残せるようになった。

  ・概念を組み合わせ虚構(「我々の守り神はライオンだ」等)を作れるようになる。

 ・原始的宗教を通じて、多くの人数の集団で意識を統一することができ、150人(人間の構造上統一可能な人数)を超える集団を形成した。

 

〇農業革命(9000年前)

 ・定住して、農作と飼育により、食料を安定的に手に入れる方法を得た。

 ・人々の生活は安定するのではなく、むしろより、労働に従事しなくてはいけなくなった。

   ・人々に資産という概念が生まれた。また、人々に貧富・身分の差が生まれた。

   ・『農業革命は人類最大の詐欺で、人類は小麦の家畜となった。』というか作者の主張。

 

○認知革命と農業革命により社会が形成

・不安定な農業を支え合うため、国といった社会が形成された。

・情報にアクセスできる層が社会を統治する側になり、官僚が生まれ、支配する側・される側が誕生した。

宗教など、精巧な虚構が世界を支配していく。

 

○貨幣誕生

・貨幣は錬金術師のように、土地を忠誠に、正義を健康に、暴力を知識に転換できる。
・本来、名誉や忠誠、道徳性、愛といった値のつけられない貴重なものに基づいて信頼を築いてきたが、貨幣はそれに取って代わり、貨幣=信頼となってしまった。

 

○科学革命

 ・500年前から、人は無知を認めて、「作り上げてきた虚構(=宗教)」ではなく、自然本来の姿を探し始める。

 ・大航海時代により、地球は開拓され、グローバル化が進む。

 ・植民地や奴隷という犠牲のもとに、爆発的な産業の発達を成しえて、ヨーロッパが次々と発展していく。

  ・「宗教」によって団結していた社会が「資本主義と帝国主義」がエンジンとなり発展していく。

 

最終的に、

1500年からの500年間で、人口は14倍、生産量は240倍、エネルギー消費量は115倍

 

〇未来はどうなるのか?

 ・人はホモサピエンスという生物的限界を突破しうる可能性が出て生きている。

 ・テクノロジーが進歩し、倫理がそれを食い止めているが、倫理が変わればサイボーグ化し、生物から異なるものへの飛躍もあり得る。

 ・「農業革命」により失われた幸せを、人間は取り戻せるのか?

 

「ホモ・デウス」を楽しく読むために。

1.そもそもホモ・デウスとは?

ユヴァルがホモ・サピエンスの次の進化先として定義している言葉です。

 

「ホモ・サピエンス」を分解すると以下のようになる。

「ホモ=人」

「サピエンス=賢い」

つまり、「ホモ・サピエンス」の意味は「賢い人」となる。

では、肝心の「ホモ・デウス」。

「ホモ」は同じく「人」だ。

では、「デウス」は?

 

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神!

 

「ホモ・デウス」は神の人。

つまり、ユヴァルは人間が神の領域に達すると主張していると推測できそうだ。

 

2、実は発売済み

「ホモ・デウス」は英語版が2018年3月に発売されており、何人かの有名人は既に読んでいる。

 

その中でも、落合陽一の解説は著作の内容がわかる上に、「ホモ・デウス」の主張に対して、問題提起をしている。

 

この記事を読んで、問題提起を頭に入れた上で読み進めれば、より理解も深まるはずだ。

forbesjapan.com

 

forbesjapan.com

 

人はテクノロジーで体を捨てる。

知識が共有化され、個人は画一化されていき、他人との境界が曖昧になる。

 

なんか、エヴァンゲリオンの「シン化」が本当に起きそうなないようだ 笑

 

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さぁ、今人類の進化に一番近い本。

是非手に入れよう!

 

ホモ・デウス 上下合本版 テクノロジーとサピエンスの未来

ホモ・デウス 上下合本版 テクノロジーとサピエンスの未来

 

 

 

蛇足

 

もし、「サピエンス全史」を読むのに時間がかかる人がいるのであれば、こちらをおすすめ・・・と、言いたいのだが、無許可アップロードなので強くは…。

YOUTUBEに挙がっている、「NHK 人類誕生(全3話)」はわかりやすい。

 

こちらは農耕を始めて定住をするおうになるまで、の狩猟民族としての人間の歴史がまとまっている。

 

さぁ!9/6まで、stay tuned!

 

よろしければこちらもどうぞ。

www.zaregoto.tokyo